トーキョーハーバー

コンサルティングの現場から

40歳未満、上場企業社長たち

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大学時代、社長のインタビューをまとめた本を読んで、これなら自分でも書けると思い真剣に本を出そうと思ったことがある。単に社長のインタビューをまとめただけだと流石に特徴がなさすぎると思い、40歳未満の上場企業の社長に絞ってインタビューしようと考え、実際に8件ほどのインタビューをあの手、この手で取り付けてカメラを趣味にしていた知人にお願いして写真を撮って貰った。(最終的には出版社にサンプルインタビューと企画書を4社ほどに送ったものの結局は通過せずにお蔵入りとなった。)

 

これをやろうと思った背景として、単純に内定後卒業前で比較的時間にゆとりがあり何か面白いことをやりたかったということが一番の理由ではあるが、それ以外にも社長たちの原動力の背景を知りたかったということもある。40歳未満で上場企業の社長になることはそれなりに大変なことであり、エネルギーが必要なことである。その原動力は何であるかを単純に関心があった。(因みに8人のうち、7人は起業家、一人だけ大手IT企業の上場子会社社長がいた。)

 

実際にインタビューをしてみて、そこから得られたことを書いてみる。まず一つ目は彼らの原動力は人それぞれ、としか言えなかった。人によっては幼少期のコンプレックスが原動力になっていた人もいるし、また面白いことに惹かれて目の前のことをこなしているうちになった人もいる。比較的理詰めにビジネスを考えて達成した人もいる。また一般に「成功」のためには利己的でなく利他的であることが重要と言われるが、必ずしも崇高な使命感や社会への貢献といったものを目指している人たちばかりではなかった。(大学生の感想として)思ったよりも普通の人たちであった。

 

二つ目に共通点として彼らはほぼ一様に「数年間、必死になって働いた時期があった」ことが挙げられる。皆、一様に一定期間はかなり大変な時期を直面し、それを必死になって働いて乗り越えてきており、またその経験は彼らの自身になっていたような印象を受けた。必死になって働くことは十分条件ではないが、必要条件ではあるように見えた。これはあくまでインタビューした8人に限定した話であり、上手いビジネスモデルを築けばそこまでしなくても達成できる人もいるかもしれない。

 

三つ目は面白い。インタビューしてからそれなりの年数が経過し、彼らの「その後」を追跡してみると下記であった。
●2人は逮捕
●1人は不正行為で解任
●2人は同業他社に買収され、現在も(子会社)社長。
●3人は現在も同じ会社の社長を続ける(うち1人は女性問題で裁判沙汰になっている。別の1名は破産寸前まで追い込まれた)

 

大半の人は「波乱万丈」な年月に直面したのである。最も安定していた人は8人の中では最も高学歴であった雇われ社長である。この解釈の仕方は様々であるが、起業家たちは安定とは程遠い人種といえるのかもしれない。

 

ふとしたきっかけでこの活動を思い出したのでここに書いてみる。