トーキョーハーバー

コンサルティングの現場から

昇進に関する雑感

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勤め人であれば昇進できるかどうかはやはり気になる。昇進によって責任の範囲も変わるし、給与を含む待遇も変わるし、またプライドにも関わる(ことがある)。プロフェッショナルファームであれば一般的にはアナリスト、アソシエイト、マネージャー、プリンシパル、パートナーと職位が分かれており、昇進のためには何らかの要件を満たすことが求められる。またプロフェッショナルファームであれば、昇進には差が出やすく、早い人だと職位を上げるのに1年未満、遅いと4~5年掛かることもある。そのためいくら理屈では「昇進なんて気にするべきではない」と理屈では分かっていても査定の時期が近づいてくると昇進できるかどうかがどうしても気になってくる。


私自身もそれなりの年数をプロフェッショナルファームで過ごしてきて昇進をしてきたし時期によっては昇進が気になったことも正直ある。しかし、ある時にそもそも「昇進できるか・できないか」を考えるのは根本的な発想として極めてイケていないことに気付いた。理由は「昇進できるか・できないか」という問い自体がそもそも外部依存的な考え方だからである。この考え方の根底には昇進は外部環境が決めるのであり、自分はその決定を待つだけであるという発想がある。もちろん実務的には昇進するか否かは会社の査定プロセスで決まるものであるが、昇進は直接的にはコントロール不能な外部環境と考えずにコントロール可能な内部環境と考えるべきである。つまり「昇進できるか・できないか」という考え方ではなく、「昇進するか・しないか」という自分の意思決定と判断するべきである。これは一見屁理屈に見えるかもしれないが、特に人材が流動的なプロフェッショナルファームにおいては案外、このような意思決定を出来ていない人が多い。つまり自分自身の昇進に積極的にコミットしておらず、誰かに決めてもらうという発想をしている人が多いのである。そうではなく、あくまで昇進するかどうかは自分で決め、昇進すると決めたらあとはやるべきことをやるべきである。(なお冒頭でも少し述べたがそもそも昇進を過度に気にするのは無意味である。)


昇進するかどうかは外部環境ではなく内部環境、つまり自分が決めることであると考えるべきなのである。