トーキョーハーバー

コンサルティングの現場から

キャリアへのコミットメント

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最近はプロフェッショナルファームの人気が高い。今年発表された東大・京大の学生に人気の就職先ランキングでもマッキンゼーを筆頭にBCG、ベイン、NRIアクセンチュア、ATカーニー、デロイトトーマツコンサルティングと上位10社中7社を大手コンサルティングファームが占め、またゴールドマンサックス、モルガンスタンレーも7位、8位にランクインされているなど、上位10社のうち実に9社をいわゆるプロフェッショナルファームが占めている。(SI事業を持つコンサルティング会社や投資銀行をプロフェッショナルファームと呼ぶかどうかは議論の余地はある。)


これらプロフェッショナルファームに(新卒・中途問わず)入社する人たちの中には建前上は色々な理屈を並べているが、本音のところでは「イマイチやりたいことが見つからないけれどプロフェッショナルファームにいると何かとその後のキャリア選択肢がありそうだから」と理由で入社している人たちも比較的多く見られる。いわばモラトリアム的に入社しているパターンだ。これは決して理想的なモチベーションではないものの、その考えは理解できるしまたそういった人が入社してくるのは仕方がないと個人的には思っている。また本人達のキャリアにも悪くはないかもしれないとも思っている。私自身は決してこのような人たちに否定的には見ていない。


ただ一方でこのようなアソシエイトと入社時から(周囲に公言するかはさておき)MD・パートナーを目指しているアソシエイトでは意識に大きな違いがあることが多い。最初からプロフェッショナルキャリアへのコミットメントが高い人たちは次元の低いことでは仕事に関連するニュースをしっかりと追っているし、また発想もジュニアなうちからシニアな目線を持っていることが多い。また先般述べた通り一人のプロフェッショナルとしての企業や業界、国に対する独自の見解を構築しようとする傾向もある。


プロフェッショナルファームは比較的自由度が高く、自主性・積極性(いわゆるリーダーシップ)を発揮しやすい組織設計になっている。そのため入社時からシニアに近い目線をもって仕事に臨むと、仕事の幅も広がるし何よりも楽しくなる。繰り返しになるがプロフェッショナルファームにモラトリアム的に入社するのは決して悪いことではない。ただ入社したからには、一旦、将来どうするかは忘れ、シニアになることを仮の前提としておき当該プロフェッショナルキャリアに対して(仮の)コミットをし高い目線を持つように心掛けてみるといいだろう。仮に比較的短期間のうちに違うキャリアを追うようになったとしても得るものは大きい。