トーキョーハーバー

コンサルティングの現場から

広義と狭義のプロフェッショナル

スポンサーリンク

プロフェッショナルという単語はよく見かけるし自分もよく使う。しかしプロフェッショナルとは何か、と訊かれると案外答えられない人も多いのではないだろうか。本エントリでは自分なりのプロフェッショナルの定義を述べていきたい。


自分自身はプロフェッショナルという言葉には広義の定義と狭義の定義があると思っている。まず広義の定義は「高度に専門性な役務を高い再現性を持って提供できる人材」であると考えている。再現性は高いが、専門性が低いのはコンビニのレジ打ちであり、専門性は高いが、再現性が低いのは一発屋のお笑い芸人である。そのどちらも満たしていて初めて(広義の)プロフェッショナルと言える。この定義に則れば、例え大企業に勤務していても高い専門性のある職能を持っており、かつそれを再現性が高く提供できればプロフェッショナルといえる。


一方で狭義のプロフェッショナルは上記の専門性・再現性要件に加えて、「特定のクライアントに対して、クライアントの便益の最大化を目的として役務を提供する人材」である必要がある。(狭義の)プロフェッショナルであれば自己(自社)の利益ではなくあくまでもクライアントの便益を優先するべきであり、もしも自分よりも他人が仕事を引き受けたり、そもそも仕事を引き受けないほうが相手の便益に適うのであれば、それを優先するべきである。これは株主価値最大化を目指す株式会社とは相いれないものがある。もちろん株式会社も短期的には顧客の便益を考えて仕事を断ることがあるかもしれないが、一義的にはそれも長期的には自社の便益になるからこそそれを実施するし、株式会社の構造上もそのような行動をとることを求める。それに対してプロフェッショナルであれば自分の便益を時間軸を問わず損なってでも、クライアントの便益を優先する。またこの狭義の定義であれば一流のスポーツ選手も特定のクライアントに仕えていない(所属チームという雇用主は存在するが)という点で、プロフェッショナルには該当しない。この定義になると医者・弁護士・会計士・建築士コンサルタントなどが(一義的には)該当する。(コンサルティングに関しては最近はかなり商業化されているという意見⦅批判⦆はある。)


狭義のプロフェッショナルは向き不向きがあるので一概に勧めることはできないが、高い専門性と再現性を持った広義のプロフェッショナルは少なくともビジネスパーソンであれば(以前の定義参照)目指すべきだろう。