トーキョーハーバー

コンサルティングの現場から

サラリーマンとビジネスパーソン

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サラリーマンという和製英語が存在する。またビジネスパーソンという単語も存在する。一般的なイメージとして前者であれば何となくくたびれたスーツを着た中年男性だし、後者であればパリッとしたスーツを来た自信に満ちた表情の男性というのが典型だろう。(蛇足だがどちらの場合も男性が浮かぶというのは、個人的には残念ではある。)


これらの違いを自分なりに定義してみると、サラリーマンとはサラリー、つまり給与を得ることを目的として仕事をする人、後者は付加価値を出すことを目的としてその結果として報酬(給与)を得る人、であると考えている。そもそもビジネスとは何らかの製品・サービスとお金との等価交換であると考えている。これは個人と企業(経営者であれば株主)との関係にも適用できる。つまり労働を通じた付加価値を雇用主に対して提供し、その対価として給与という報酬を得ると言える。このような関係が成り立っている中で、サラリーマンは報酬を得ることを目的とし、そのための手段として労働という付加価値を提供しているのに対して、ビジネスパーソンは付加価値を出すことを目的とし、その結果として報酬を得ている。どちらも同じ取引をしているが、目的が報酬を得ることなのか付加価値を出すことなのかが異なる。


どちらも結局は同じでないか、という声も聞こえてきそうだが自分はこれは大きく異なっていると思っている。報酬を得ることが目的であれば、報酬に直結しないことであればやるインセンティブはなくなり、報酬を得られる最低限度のことしかやらないのが合理的である。根本的には時間の切り売りのアルバイトと変わらない。一方でビジネスパーソンであれば付加価値を出すことが目的なので、例え短期的には報酬につながらなくても付加価値を大きくすることにこだわるはずだ。こういった発想の違いが長期的にはキャリアに大きな影響を与える。もちろん、どちらがいい・悪いという話はなく、あくまで違いがあるというだけだ。ただサラリーマンであれば長期的にはキャリア上の選択肢が狭まることは言うまでもない。(もちろんそれはそれと受け入れて仕事以外の物事を楽しむ、と割り切るのも一つの選択肢であるし、それで人生を楽しんでいる人もいる。)


仕事において自分はサラリーマンを目指しているのかビジネスパーソンを目指しているのかはどちらを目指すにせよ、一度考えてみるといいだろう。