トーキョーハーバー

コンサルティングの現場から

決めることを逃げない

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以前に「判断は脳に負荷のかかる行為であるため、それを相手に求めることは極力避ける。だから『おススメのメニューは何ですか?』ではなく『一番の売れ筋メニューは何ですか?』と訊くべきである」と書いた。これは違う見方をすると、判断は大変である、でもだからこそ判断をすることには付加価値がある、ともいえる。


仕事をしていると様々な判断が求められる。判断というと「50億円の投資を行うべきか?」といった経営者や管理職が行うものというイメージがあるかもしれないが、これはどんな人にも該当する。「ちょっと面倒な問い合わせにどうやって回答するべきか?」「検証で生じる誤差を受け入れるべきか?」「追加の資料を購入するべきか?」「懇親会に出席しるべきか?」といった細かい判断は誰もが行わなくてはならない。こういった判断に直面すると人間は(少なくとも私は)驚くべきほど判断から逃げたがることが分かる。典型的なのは「今は決める必要がなく、もう少し状況が進展してからの方がより正しく判断ができるから、一旦結論は持ち越そう」といった反応である。情報不足を理由に判断を先延ばしにすることは起きがちである。しかし仮にこのステートメントが正しいとしても、つまり今判断する必要がなくかつ待つことで新たな判断材料が生じることが分かっていても、必ず「仮の結論」を出す習慣を身に付けるべきである。つまり「今の状況だけならから判断するとXXとする、ただし最終判断は将来行い、その時は状況次第では結論は変わる可能性がある」とするべきである。この習慣を身に付けると、そもそも判断を先延ばしにしても多くの場合で結論は変わらず、その場で仮の判断をすることで驚くほどそのあとの行動が効率的になる。結局のところ仮であっても一度、方向性を出すとそれに沿って行動ができるためである。(これはいわゆる仮説思考である。)またそもそも多くの場合で追加情報を待っても大して結論は変わらないことが多い。


何かを判断をするのは想像以上に苦しいことである。しかし仮の判断であっても必ずその場ですぐに結論を出す習慣を身に付ける。それによって仕事のスピード感は大幅に増すだろう。