トーキョーハーバー

コンサルティングの現場から

願望と現実を区別する

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仕事に慣れない若手が担当する仕事の工数見積もりがずれる根本的な原因は「願望と現実を区別できていないこと」にあると思っている。もちろん単純に仕事に慣れていないためどれだけの工数がかかるのかが想定できないだけということもあるが、根本には願望と現実がごちゃ混ぜになってしまっていることに起因していると思っている。そのため新人が2時間掛かると言ったことは基本的にはその倍の4時間程度掛かると思って聞いているし、また新人に対してもこの区別をするようにと何回も言っている。違う見方をするとこの工数の精度が上がってきたら戦力としても頼るようにしている。(自分の環境だと入社半年で精度が低かったら割とまずいと思っている。)

 

ここまでは仕事の話だが、この考え方は少し大げさに書けば自分の人生観に繋がっている。現実は(ほぼ)外部環境つまり直接制御不能な存在であり自分の願望とは無関係に動く、そしてものごとの大半は(残念ながら)自分の願望とは異なっている、ことを認識するべきであると思っている。そしてこの大抵望ましくない状況を苦しいながらも直視し、願望を横に置き現実として一旦受け入れることで初めて次の行動に繋がると思っている。結局現実とは過去に起きたことであり、過去とは究極の外部環境、つまり制御不能なことである。しかしそれを「いや、こういう見方をすれば今の状況は悪くない」などと変に己を欺かずに(大抵そういう時は理屈先行で心の声はその理屈はまやかしであることに気付いている)、それをそれとして受け入れることで初めて次の行動を取ることができる。そして行動とは究極の内部環境、つまり自分で制御可能なことである。

 

これは最初は大変であるが一度それに慣れてしまうとこの考え方は心に平穏をもたらすと思っているし、少なくとも自分はこの考え方で著しく生きやすくなった。願望と現実は必ず区別するべきなのである。