トーキョーハーバー

コンサルティングの現場から

本の紹介:経営戦略の巨人たち

「経営戦略の巨人たち」という本がある。Amazonの内容紹介によると「現代ビジネス界に「戦略」を持ち込み、企業経営に革命をもたらした新しい知識人たちの苦闘の現代史。マッキンゼーやボストン・コンサルティング、ハーバード・ビジネス・スクールなどの攻…

本の紹介:経営戦略の巨人たち

「経営戦略の巨人たち」という本がある。Amazonの内容紹介によると「現代ビジネス界に「戦略」を持ち込み、企業経営に革命をもたらした新しい知識人たちの苦闘の現代史。マッキンゼーやボストン・コンサルティング、ハーバード・ビジネス・スクールなどの攻…

芸風の伸ばし方

昨日の芸風のエントリに関連して芸風の習得方法に関して少し意見を述べていきたい。ただし芸風は定義上その人にしかできないことなので習得方法もいくつかの類型化はできなくはないだろうが芸風同様に習得方法もまた個人に大きく依存するのではないかと思っ…

超優秀な若手の悩みと芸風

以前にスキルを考えるのはナンセンスだ、といったエントリを書いたがそれに関連したもの。 先日、とても優秀な若い同僚から「強みを持ちたいが何が自分の強みなのかよく分からない。どのように強みを見つけ、伸ばすべきか?」といった相談を受けた。この同僚…

品質を妥協していないか

ジュニアなメンバーに色々とアドバイスをする立場になってきた。アドバイスの内容は可能な限り個別にするようにしているが、ル―キーに対してはどうしても似た内容になってくる。その中でも最も大事な心構えの一つに最初の数年は品質に妥協しないことが挙げら…

世の中は合理的になる

私は世の中(少なくとも先進国)では「物事はどんどんと合理的になる」という大きなトレンドが存在するという仮説を持っている。例えば服装。ネクタイやスーツなどは実用性の観点からは全く合理的ではなく、過去の習慣とフォーマリティのために今日存在して…

SI業界仮説

SI業界に関する素人なりの仮説。 SI業界の市場規模は12兆円程度(矢野経済調べ)とそれなりに大きい。このように非常に市場規模の大きい当該業界であるが、それがどれだけの価値創造に貢献しているかという点に関しては(業界の外からみている限り)やや心許…

究極の時計

完全な趣味のエントリ。 現代アーティストであり随筆家であり時計愛好家でもあった赤瀬川原平氏は「時計好きは二種類に分けられる。一方は次々に好きな時計を見つけ購入し続けるタイプ、もう一方は『究極の一本』を探し求めるタイプ。ただし後者も『究極の一…

精神的安定

極個人的な話。 私は相当精神的には安定していると言われることが多いし自分自身もそうだと思っている。望ましくないことが起きても怒りや悲しみの感情はそもそもあまり湧かない方であり、またそのような感情が生じても特に滞りなく仕事や日常生活を進められ…

ファクトベース

マッキンゼーの中興の祖が確立したとされるファクトベースドコンサルティングは今日のコンサルティングの現場においてもいうまでもなく基本である。しかしこのファクトベースであることは思っているよりも奥が深いと私は考えている。より正確にはファクトの…

聞いてもらえるプレゼン

私は日常生活では喋るのは下手な方であると思っている。特に複数人がいる場で話すことは子供の頃から苦手意識があったしそれは今でも本質的には変わっていない。少なくとも流れるように話せるタイプではない。しかしこの仕事を始め、ある程度職位が上がって…

お子様主義

私は大人と子供の違いは感情を制御できるか否かだと思っている。子供は何か自分にとって不都合なことがあると泣くが大人は我慢できる。厳かな儀式の場で子供は動きたいという欲望があったらそれに従うが大人はそれを抑えることができる。大人になることは感…

インテリジェンスを練り込む

私は「インテリジェンスを練り込む」という表現をよく使う。これは一言で言うと物事をどれだけ考え込んだのか、ということをである。例えば一つのスライドであってもインテリジェンスが練り込まれたスライドとそうでないものでは一見似たような見た目や文言…

経営課題としてのオペレーション

ここ何回のエントリで経営は非連続の変化を起こさなければならない、といった旨を述べてきた。一般的に経営判断というと新しい領域に参入することや撤退、大型の設備投資やM&A、ビジネスモデルの展開といったことがイメージされがちである。しかし営業や生産…

経営主導の変化を起こすためには

昨日、経営の大きな仕事の一つはオペレーションを回していては起きえない変化を起こすことである、といった旨を書いた。そして事業環境の変化に対応するためには、経営もそれに応じた変化を起こすべきであるとも述べた。 このような変化を経営主導で起こすた…

経営とオペレーション

以前にも書いたがジャック・ウェルチは「リーダーの仕事は変化を起こすことと次のリーダーを育てることである」と言っていたとのことである。このうちの前者の変化を起こすこと、に関しては少し違う見方をすると「経営者の仕事とは、経営者が始めなければ起…

ビジネスサイクル

ビジネスサイクル、つまり一つのビジネスが一周するまでの時間軸、というものは事業を見る上で意識するといいと思っている。水力発電所なら企画から建設までおそらく数十年のビジネスサイクルであると言えるだろうし、為替のディーラーであればおそらく数分…

ベアプログラミング

ベアプログラミングなる言葉がある。これはペアプログラミングという考えを(半分冗談で)発展させたものである。オリジナルのペアプログラミングとは「人とペアを組んでプログラミングをすると、何か問題に詰まった時に相手に状況や課題を説明をすると、そ…

マネージャー前後でルールが変わる

今の仕事ではマネージャー前後で少し「ゲームのルール」が変わると思っている。それは一言でいうと「苦手なものをなくそうゲーム」から「得意なものを伸ばそうゲーム」になると表せる。あるいは「標準的なコンサルタントになろうゲーム」から「独自のコンサ…

行動を起こし物事を動かす

仕事をしていて、あるいは周囲の知人たちを見ていてつくづく行動を取って物事を動かすことの重要性はつくづく感じる。結局のところ仕事が出来る人はしのごの言わずにとにかくすぐに行動を起こし、物事を動かしている。コンサルティングの場合も特にオペレー…

文脈を説明する

マネージャーロールを初めたばかりのコンサルタントのようなエントリだが、最近、つくづく文脈・立て付けの説明の重要性を実感する。文脈・立て付けとは何か人とコミュニケーションをするときにあたって、当該コミュニケーションにはどのような背景があるか…

タダでも要らない人

コンサルティングファームは当たり前ではあるがプロジェクト採算性を取っており、プロジェクトのコストの大半は社内チャージされるパートナー・コンサルタントの人日単価である。そのためプロジェクトの採算に責任を持つようになると当たり前ではあるが同じ…

デザイナーのプロフェショナリズム

奥山清行という工業デザイナーがいる。彼は「フェラーリをイタリア人以外で初めてデザインした日本人」として有名であり、フェラーリの創業者であるエンツォ・フェラーリの名前を冠したモデルやマセラティのクアトロポルテなどをデザインした人物である。 同…

コンサルティングファームのパートナー

私はコンサルティングファームに入社した以上、少なくともパートナーを一定の期間務めることを目標にした方がいいと思っている。(これは人それぞれの価値観であり、中には数年で起業しようと考えていたり、あるいはマネージャーまではやり、その後はほかの…

パートナーがコミットする

たまにさまざまな事情で同業他社の報告書を見ることがある。(おそらくどのファームも原則として納品物である報告書はクライアント企業の外に出すことは禁じられているのが一般的だが、クライアント企業外にも開示できるような条件で作成された報告書もたま…

曲線的なスライド

この仕事を始めて数年してから師匠(のような人;他ファーム出身者)に「これからはもっと曲線を使ったスライドを描くべきだ」と言われた。確かに私の描くスライドは直線的であった。私自身、定量分析は得意だと自負しており、そのため棒グラフなり折れ線グ…

仕事のためのiPad

私は特にガジェットマニアではないがiPad Pro 11’’は2018年のベストバイガジェットであった。通信回線はソフトバンクの個人回線の容量を月額+500円程度(確か3年目以降は2000円程度に増額)で共有する形とした。こちらに純正のキーボードとペンをつけること…

抽象思考を鍛える本

自分で書くのもやや気が引けるが、ここ1-2年ほどで頭が良くなった実感がある。もう少し具体的には論理展開が上手くなったことがある。理由は仕事を通じた学びも大きいが、それ以外にある本を読んだことが挙げられる。また「もしも無人島に一冊だけ本を持って…

女性の働き方に関する雑感 ー 解決策編

前回エントリで述べた通り、企業には女性の就業率を上げるためインセンティブは(論理モデル上は)ないため、企業単独でこの問題を解決することは期待できないと述べた。そのため単独企業を超えた取り組みが必要であり、それは結局のところ政府の仕事だと思…

女性の働き方に関する雑感 ー 論理的考察編

一部ネット上である総合商社における子供を持つ女性総合職の待遇が話題となっている。内容そのものは追ってはいないが、このような女性の働き方に関する問題(以下では女性問題)でつくづく思うのは、「女性問題は男性問題」でありそこに構造的な難しさがあ…